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一般皮膚科

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う湿疹が慢性的に生じる皮膚疾患です。
原因はまだはっきりわかっていませんが、遺伝的な体質と生活環境の悪化因子などが影響して発症すると考えられています。

アトピー性皮膚炎の治療

日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、一人一人の症状に合わせた標準治療を行います。

当院では塗り薬による治療を中心とし、エキシマ紫外線治療器(保険適応)による症状の速やかな改善を目指します。エキシマ光線療法は従来の光線療法(ナローバンド)より更に効果が高いといわれる光線療法です。当院で使用しているエキシマは有害な紫外線をカットするフィルターを搭載しており、1回の照射時間は十数秒という短い時間で済みます。

アトピー性皮膚炎の治療において大切なことは、定期的に皮膚科専門医の診察を受けることです。自己判断で以前処方された薬を長期間使うことにより、思わぬ副作用が生じることがあるからです。
定期的な診察によりステロイドの強さを調節したり、ステロイド以外の外用薬に変更するなど、皮膚症状に合わせて調整することが大切です。
また、アトピー性皮膚炎の重症度の評価に有用な血液検査(TARC)により他覚的に評価しながら治療方針を決めていくことも大切です。

自宅での治療では、①外用療法、②スキンケア、③悪化因子の対策が大切です。

①外用療法

  • ・症状がひどい場合は、ステロイド軟膏と保湿剤を1日2回外用し、できるだけ早く皮膚炎を抑えます。症状が良くなってきたら1日1回に塗る回数を減らし、徐々にステロイドのランクを下げて、保湿剤を中心に維持療法を続けます。
  • ・顔や首などの皮膚が薄い所はステロイド軟膏で症状を抑えた後、コレクチム軟膏(※)、タクロリムス軟膏といったステロイドではない塗り薬に切り替えていきます。

また、補助療法としては、かゆみによって掻き壊すことを防ぐ目的で、抗ヒスタミン薬を内服します。

(※)コレクチム軟膏は2020年に保険適応となった外用薬で、主に免疫反応を調整することで皮膚症状を改善します。ステロイド軟膏で見られる皮膚菲薄化などの副作用が見られず、プロトピック軟膏で生じる刺激症状が少ないため、今までコントロールが難しかった顔や首などの皮膚症状の治療薬として期待されます。

②スキンケア
もともと皮膚バリア機能が低下していますので、保湿剤を中心としたスキンケアが大切です。保湿剤を十分に塗ることで皮膚の乾燥や悪化因子の侵入を防ぎ、皮膚を正常に保つことができます。また、入浴時は無添加の固形石鹸を泡立てて、手で洗うようにしてください。

③悪化原因の対策
一人一人悪化因子は異なりますが、共通の悪化因子として、乾燥、汗、皮膚の汚れ、ストレス、皮膚を引っ掻く行為が挙げられます。
室内のほこり、布団やぬいぐるみのダニが原因になることもあります。またペットの毛、食物、ボディーソープやシャンプーなどに含まれる香料などで悪化することもあります。アトピー性皮膚炎の治療においては、これらの悪化原因に対する対策が非常に大切です。
アレルギーの血液検査(View39)やパッチテストで悪化因子を見つけることもできますので、お気軽にご相談ください。